百田尚樹著
今年に12月に映画が封切られるそうですが、
読む時は、映画化されるなんて知りませんでした。
ただ、「行列のできる法律相談所」で、著者の百田さんが出ていて
面白いおっさんだなぁ~という印象と
この作品を読んだ人が「涙がぼろぼろこぼれた。」という感想を
言っていたのを聞いて、読んでみようと思った次第だ。
青春群像かなっくらいに思っていた。タイトルの印象として。
まさか零戦の0だとは・・・。
読み始めてすぐ、しまったっと思った。
戦争時代(戦後の混乱時期など)の作品を読むのが
苦手である。戦争を知らない時代にぬくぬくを産まれた自分たちが
当時の人達の歴史に圧倒され、心に感じるすべてが、
自分の中で消化できないからだ。
とにかく、読み始めてダメなら読むのをやめようと思った。
やめようやめようと思いつつ、結局2日で読んだ。
やめられなかった。
戦争を知らない自分たちは、もっと知るべきだと
感じる作品だった。
本を読むのが苦手な人のために映画化されるべき作品であるとも
思った。
この作品で1番切なかったのは、
「特攻隊の人達は、今でいう自爆テロと同じだ。」という文章だった。
国を信じて、自分の命を投げ出すという思想が同じだっと。
作中では、いろんな人がこの言葉にいろんな感情があふれ出てます。
私も1番感情があふれました。
私は、同じじゃない、そうじゃない。その時代には、生きてないけど、
そうじゃなかったと感じました。
ぜひ、たくさんの人に読んでもらいたいです。