著:川村元気さん
映画にもなった原作本。
映画は佐藤健君が主演でみたいな〜と思っていたのですが、
まだ見れてなくて、その前に原作を読んでおこう!って
軽く読み始める。
映画のCMでちょろっと見たので
悪魔との取引の件は、知っていた。
知ったうえで、何と何を取引するのかと思ったら
1日の寿命と悪魔が主人公の家の中で見つけた
大切そうなものとの取引。
頭が痛いと病院に行ったら余命1年。
でも次の日にもう悪魔がやってきて
明日あなたは死にますっていうんですよ。
そりゃ、ないなーって思いながらも
その悪魔がかわいらしくて、
まだ映画見てないのにこの役は、佐藤健君に似合うかもなーって
もう頭の中の悪魔は佐藤健君で読み進めていた。
取引で1番の候補はチョコレートだったんだけど、
悪魔がこれは、なくなっちゃいけないものだって
却下しちゃうの。そこのところも憎めない感じでした。
で、1番はじめは、電話に変更。
電車の中でスマホを見る人がいない世界を主人公が見る。
私自身、乗り物酔いがひどいので長時間スマホを眺めるって
ことができないので、よくスマホを眺めてる人を眺めるんですが、
楽しそうならまだいいんですが、魂抜けてる人がちょいちょいいて
これって必要かな?って思っていたので、
この本の主人公が、これはなくなっても良かったかなーって
いうのにちょっと賛成した。
携帯って便利だけど、あんまりオールマイティじゃなくって
良かったかもって感じてます。
だって、待ち合わせ時間に来ないだけでイラっとしちゃうし、
電話してくれればいいのにっとか、なんで留守電なんだよっとか
メールすればいいのにーっとかメールいつ見るんだよ!!
って相手のことあんまり大切に思う時間が少なくなったような気がするんです。
って納得しながら本にのめり込む。
次に映画。私も好きだから映画もなくなると寂しいなーって。
でも、1日の寿命と引き換えるには、それくらいの痛みが必要かな?
で、その映画を選んでもらう相手に会いに行くんですが、
その人があまり目立たたなくって、誰も友達いなさそうで。。って
人なんだけど、その人のセリフにうっかり泣けてしまいました。
アレ、この本で泣くのはここじゃないはず!って思っていたのですが、
この辺りから涙腺が!
その次は、時計。お父さんの手作り時計。母にプレゼントした時計。
こりゃ、もうこの設定だけで十分涙腺弱ってる私としてはダメだったんですが、
思い出の語りで涙腺決壊。でもって、
目次にも書いてあるので、最後に猫なんですが、
ここは、色々たくさんの思い出がぶわーーっと出てきて
もうティッシュで追いつかなくてタオルでごしごしレベルの
涙腺決壊具合でした。
まだこんな素敵な本があったんだーーってことに
感謝したくなる作品でした。
これを踏まえて、映画版見たいな〜。